過去にXで回答した事例を載せています。
今回はこちらの相談です。
ざっくり相談内容はこちら
- 5年付き合った彼と復縁したい
- 5年の間に3回音信不通になった。彼は回避傾向があり、距離が近づくと離れる。
- 彼との関係で自分の弱さに気づき、向き合ったが、不安をぶつけて自爆。
- 途中で関係は良くなったが、最終的に「もう会わない方がいい」と言われた。
- 依存や執着を手放し、動じない人になりたい。
- 彼とLINEは繋がっており、少しやり取りできる。
- 彼に「また会ってもいい」と思ってもらうためにできることを知りたい。
黒メガネの回答
“LINEは繋がっていて、少しのやり取りはできる状態です。自分と向き合い変わろうとしている姿をみてもらい、また会ってもいいかなと思ってもらいたいです。また彼と繋がるきっかけ何か方法はありますか?”
と書いてあるんだけど、
まず
「変わろうとしている姿を見せる」
「成長した姿を見せる」
などは全く効果が無いことを知ってほしい。
というのも、
回避傾向の人は相手うんぬんの前に
自分の逃げグセによって向き合えないから。
相手は口では
「変わってないから別れよう」
「成長してないから別れよう」
と、言うんだけど、
彼の言う「成長してほしい」という主張は
「俺の都合の良いように変わって」
という言葉に等しい。
あなたが成長してないから別れるのではなく、
自分に都合が悪いから別れたいだけだ。
ちゃんと向き合える相手なら、
あなたの短所を別れる理由にするより
あなたの短所は補うように関わる。
例えば僕の彼女はメンタルが不安定になる。
これはHSPで感覚過敏な性質もあるし
体力が無いのが影響してることもあるし、
これまでの生い立ちが影響してることもある。
じゃあこの彼女の不安定さが
いきなり消えるかと言ったら
そんなことはない。
やっぱり色んな場面で不安定さは出るんだよ。
じゃあ僕は彼女に対して
「なかなか不安定さが消えないね」
「変わらないし別れようか」
みたいなことは言わない。
彼女に不安定という性質があるなら、
その弱点が目立たないように僕は関わるだけ。
いつでも穏やかな空気でいたり、
言葉の使い方を気をつけたり
出す音を気をつけたり、
工夫をするだけだ。
つまり、
彼女の弱点があるから別れるのではなく
弱点があるからこそ彼女と向き合って
一番良い関わり方を模索する。
この関わり方は
彼女の弱点を否定するのではなく、
彼女の弱点を受け入れることで成り立つ。
こんなふうに相手の弱点は受け入れて
その上で関わっていくことが大切だ。
ただ、相手と向き合って、
「弱点を受け入れた上で関わる」というのは
自分が自分と深く向き合っていて、
自分の弱点を受け入れていないとできない。
自分の弱さを受け入れているからこそ、
他人の弱さも許容できるし、
その上で関わる工夫もできるんだよ。
そう考えた時、
この彼は「回避傾向」がある。
つまり彼は逃げるんだよね。
自分の感情からも。
自分の弱点からも。
面倒事からも。
彼は自分の課題と向き合えない。
自分の課題と向き合えないのであれば
他人の課題も弱さも許容できない。
だからあなたの弱点も課題も
彼は受け入れられないし、向き合えないわけだ。
都合の悪いことは
逃げたい、見たくない、考えたくない。
その結果、あなたの不安定さを見て
“途中からいい印象に変わっていたけど、もう会わない方がいいと彼から言われました”
と書いてあるけど、
こんなふうに言うんだよ。
彼はあなたが変わらないから別れるというより
自分の課題を含む面倒事から逃げたくて別れる。
「あなたの〇〇が変わらないから」
「あなたが成長してないから」
という別れの理由は後付けに過ぎない。
だから
いくら彼の言う通りに自分を変えたとしても、
都合が悪くなれば彼はまた「別れよう」と言うよ。
そういう感じだから、
「変わろうとしている姿を見せる」
「成長した姿を見せる」
などは全く効果が無いわけだ。
もしかしたら彼の寂しさから
復縁できるケースもあるかもしれないけど
根本は「逃げ」だから同じことを繰り返す。
既に、
“5年の間に3回音宿不通になりました”
と書いてあるし、繰り返しているよね。
じゃあ、彼にはどうアプローチするの?
ってことだけど、
まずは彼のことは置いておこう。
あなたも自分の課題と向き合う必要がある。
“恋愛に依存せず、執着を手放し、温かく見守れるような動じない人になるためにどんな事しましたか?夢中になれる事や物が見つからなけれは進めないですか?
行ってみたいところ行ってみたり自分について考えたりしていますが、夢中になれるものが見つかるでもなく時間だけが過ぎていき、何も変われていない不安でいっぱいです”
と、書いてあるから、
あなたは「恋愛に依存している」という
自覚があるわけだ。
だとするなら、
あなたが向き合うところは彼ではなく、
その自分の内面だよね。
じゃあなぜ恋愛に依存するのだろう?
恋愛に限ったことではないけど、
何かに依存する時って背後には「恐れ」がある。
何かにビビってると依存するんだよね。
アルコール依存も、
ギャンブル依存も、
セックス依存も、
薬物依存も、
恋愛依存も、
現実からの逃避が目的だし、
逃避するのは「恐れ」を感じなくするため。
では、あなたは現実の何から逃避してる?
現実の何を恐れていて、何を見たくない?
この辺は個人差があって
人それぞれ理由があるよね。
例えば、よくあるのは
「自分の人生を生きていない」
というケース。
これまでの生き方として、
・親の顔色をうかがってきた
・親の期待に応えようとしてきた
・世間の目を気にしてきた
・周りの評価によって選択してきた
・嫌われないための選択をしてきた
など、
嫌わられる恐れ、
見捨てられる恐れ、
愛されない恐れ
みたいな
「何かの恐れの回避」を動機にして、
物事を選択して生きていると、
自分の意思での決断ができなくなる。
全てが周りを気にした選択だから
そこに自分の意思が無い。
私は〇〇したい!
私は〇〇が欲しい!
私は〇〇になりたい!
ではなく、
〇〇しなきゃ…
〇〇であるべき…
そうやって選択している。
人生は選択の連続であるわけだけど、
その選択を周りの目によって決めていると
自分の人生を生きている実感は消える。
その自分の人生を生きている実感が無いと、
足元がフワフワしてて不安定になる。
自分の立ってる場所も、自分の居場所も、
不安定になるから怖くなるよね。
そうすると依存先として「恋愛」が使われる。
恋愛というのは便利なもので、
・相手から求められる
・寂しさが埋められる
・ドキドキして興奮する
・感情が動いて生きてる実感を得られる
など、色んなメリットがあるわけだ。
「恐れの回避」を動機に生きる人にとっては
紛らわしてくれる最高の手段が恋愛だ。
だからその恋愛が揺らぐと「人生が揺らぐ」
ゴールが「恐れの回避」になってるから、
恋愛が揺らぐというのは
人生のゴールが脅かされるに等しいんだよ。
その結果、
物凄く相手に執着するし
相手の言動に一喜一憂するし、
恋愛にも依存する。
…
…
のようなメカニズムがはたらいている人もいる。
これはあくまでも恋愛依存する人の
一つの例に過ぎないから、
あなたが当てはまるとは限らない。
でも、こんなふうに恋愛に依存する背景には
何かしらの「恐れ」があることも多い。
この「何にビビってるのか」を見つけたら、
あとは日常の中で「恐るるに足らん」と
気づく行動を積み重ねるだけだ。
例えば、
自分の意見を言うのが怖いなら
普段の人間関係の中で伝える努力をしてみるとか。
そうやってビビってることを
実際に少しずつやってみて
「意外と大したことないな」を積み重ねると
あなたは徐々に変わっていく。
“恋愛に依存せず、執着を手放し、温かく見守れるような動じない人になるためにどんな事しましたか?夢中になれる事や物が見つからなけれは進めないですか?
行ってみたいところ行ってみたり自分について考えたりしていますが、夢中になれるものが見つかるでもなく時間だけが過ぎていき、何も変われていない不安でいっぱいです”
と書いてあるんだけど、
「恐れの回避」を動機に動いても、
やりたいことは見つからないし、
夢中になることはないよね。
だからまずは自分と向き合って
「何を恐れているのか」を見つけて、
その思い込みを壊す経験を積むと良いよ。
そしたら自然と恐れの回避に生きるのではなく
自分のしたいことを中心に
生きれるようになるからさ。
そうして自分の軸を持って
自分の人生を生きるようになった時、
ほとんどの場合で元彼のことは
どうでも良くなっているよ。
自分が前に進むと大抵は
「何であの人にあんな執着してたんだろ?」
と、思えるからさ。
黒メガネ回答まとめ
- 回避傾向の彼は、都合が悪くなればまた逃げる
- 「変わってないから別れる」というのは後付けの理由
- 「成長した姿を見せる」では彼は戻らないし、戻ったとしてもまた逃げる
- まずは自分の「恐れ」と向き合い、「恋愛依存」を手放すことが先
- やるべきは「彼と復縁する方法」ではなく、「自分の人生を生きること」
- そうすれば、彼のことは自然とどうでもよくなる