過去にXで回答した事例を載せています。
今回はこちらの相談です。
ざっくり相談内容はこちら
- 母を否定するための人生を叶えようとした
- でも大一番の試験に失敗し、それ以降大きな夢を持たなくなった
- 母とは物理的に距離を取り、自立し、環境の中で楽しみながら努力してきた
- 客観的には恵まれた生活を送っている
- でも心の奥底に「何もしたくない」「早くすべて終わらせたい」という感情がある
- 気持ちが弱ると、その思いに押しつぶされそうになる
- 他人と興味深く付き合うことはなく、ただ恐ろしく感じる
- 「早く誰もいないところに行きたい」という感覚が長年続きしんどい
黒メガネの回答
読んでて思ったのは
「自分の人生を生きていない」というのが
苦しい理由の一つなのかな…ってこと。
“思えばわたしなりに母を否定する人生を叶えようとした大一番の試験に失敗してからは大それた夢を持つこともなく…”
と書いてあるから、
母親との関係が良くなくて、
色んな辛い記憶があるんだと思う。
“他人はただ恐ろしいだけで興味も深く付き合いたくはなく、早く誰もいないとこに行きたいというストレスで何年もずっとしんどいです”
とあるけど、
「他人が恐ろしい」という感覚も
母親との関係の中で会得したものだ。
つまり
あなたは母親との関係の中で
植え付けられた価値観の中で生きていて、
自分の人生を生きれていのかなと。
本来は人って社会的な生き物だから、
人と繋がりたいはずだし、
孤独では生きていけない生き物だよね。
その証拠に「孤独」の死亡率って跳ね上がる。
だから本能的には
「繋がりたい」「心を通わせたい」はず。
つまり、本能では「繋がりたい」
でも母親との関係で得た価値観によって
頭の中では「他人は怖い」となって、
分離してるんだよ。
これが苦しくなる要因の一つだ。
じゃあどうすれば良いの?
ってことだけど、
あなたはきっと色んな努力して、
自分なりに変えてみようとしてみたり、
工夫してみたりしたんだと思う。
でも、
“自分の奥底に、“しぬまで寝てたい”なにもしたくない”とにかくつかれたはやく全て終わらせたい”という気持ちがあって、気持ちが弱るとこの思いに押しつぶされそうになります”
と書いてあるように、
気持ちが弱った時は特に辛くなる。
これはあなたに限らずよくある現象で、
エネルギーが下がると
脳内の母親の声が大きくなったり、
過去の記憶による価値観が
むくむく出てたりするんだよね。
人はエネルギーが下がった時は過去の記憶に呑まれる。
で、
ここって一つの分岐点になっている。
①自分の新たな価値観で生きるか
②母親が植え付けた価値観で生きるか
怖さが出る度に選択を迫られるんだよね。
これって過去の影響が強い人ほど、
頻繁に①と②を迫られる機会が増える。
そうして毎回
「①自分の生き方」を選び続けると、
人は変わっていく。
だから本当に変わろうと思った時は、
いかに脳内で①への臨場感を高めるかにある。
脳科学的には
脳はリアルに想像しやすい未来の
情報を取得して、その未来へ進もうとする
というのがあるから。
今のところは「人は恐ろしい」という
母親が植え付けた価値の先にある未来の方が、
あなたにとっては想像しやすい。
だから脳はその情報を取得するし、
その未来へ無意識のうちに歩もうとするんだよ。
そうやって表層意識では
「変わりたいな」「繋がってみたいな」
と、思いつつも、
潜在意識では
「人は恐ろしい」
と、感じるから、
あなたの脳は無意識のうちに
「人は恐ろしいから、誰とも繋がらない」
という未来を掴みにいく。
だから、
✅表の意識では
「繋がってみたい」「成長したい」
✅裏の意識では
「人は恐ろしい」「誰とも関わりたくない」
この綱引き状態で苦しくなる。
じゃあ、どうやったら潜在意識から
「人と繋がりたい」と、思えるようになるのか。
あなたの背景が分からないから
何とも言えないけど、
基本的にあなたは他人と関わりながらも、
拒絶しているんだと思うんだよね。
拒絶するのは「人は恐ろしい」という
価値観からくるわけだけど、
「あなたは具体的には
何がどうなることが怖いのだろうか?」
その辺を明確にしてみてはどうだろう。
「他人は私に何かネガティブなことをしてくる」
と、思うからこそ、恐ろしいんだよね。
じゃあ、何をしてくると思っているのだろう?
どうなることが恐ろしいんだろう?
漠然とした「恐ろしさ」を明確にしてみてほしい。
すると、
母親との関係で身につけた
「恐ろしさ」の正体がハッキリ見えてくる。
「あぁ、私はこうなることにビビってるな」
「きっと母親が〇〇だったからだな」
と。
そうやって恐れの中身が見えてることが大切。
ここまで見えると後は選択の問題だ。
①新たな自分の価値観で選択するか
②母親の植え付けた価値観で選択するか
どちらかを自分で選ぶんだよ。
ここで①を選択して、
新たな行動を一つ一つ積み重ねると、
その瞬間においては「母親のルート」を外れて
「自分の道」を歩むことになる。
この①の選択を積み重ねるほど
「自分の選択で自分の道を歩んでいる」
という感覚が育つ。
これが凄く重要なんだよね。
人と関わる中で
「恐ろしさ」が出てきた時に、
《全て選択の問題に変える》ことが大切
別に
「②母親の植え付けた価値観」
を選択しても良いんだよ。
でもその選択は漠然と無意識に選んだ②ではなく
①と②を比較して、自分の意識で選んだ②だ。
これは意味が違う。
そうやって自分の意識で
①と②を選択し続けると
「自分と繋がれる」ようになる。
「何となく恐怖に支配されて選択させられる」
のではなく、
「恐れを自覚しながら自分で選ぶ」
という歩み方になる。
だから自分の心と意識的に繋がれるんだよね。
そうやって自分と意識的に繋がれると、
他人とも繋がれるようになる。
他人と繋がるには、
自分と繋がることが大切なんだよね。
そうして自分と繋がると、
その自分の選択の中で
「ネガティブな想像って、
実際はあまり起こらないな」
みたいな経験を積むことが増える。
すると母親が植え付けた
「人は恐ろしい」という価値観は壊れていく。
こうやって潜在意識にあった
「人は恐ろしいから繋がりたくない」
という意識とその未来が書き換わる。
そこが書き換われば、
後は勝手に未来が変わっていくわけだ。
そうやって人は変わっていく。
まとめると、
あなたは
✅「繋がってみたい」
✅「怖いから繋がりたくない」
この綱引き状態だから、
その漠然とした状態を
「選択の問題」になるまで
明確にしてみたらどうだろう。
そうして
「親が植え付けた価値観に選択させられる」
という状態から
「自分で選択する」という生き方に変わると、
流れが変わってくるはず。
できるところからやってみてほしい。
黒メガネ回答まとめ
- 「自分の人生を生きていない」ことが苦しさの一因
- 母親との関係が影響し、「他人は恐ろしい」という価値観を持っている
- まず「具体的に何が怖いのか?」を明確にする
- 恐れの正体を知ると、選択の問題に変わる
- 恐怖に流されるのではなく、自分で選択することが大事
- 選択を積み重ねることで、「自分の人生を生きている感覚」が育つ
もしどうしても過去の記憶の影響を受けて
人と繋がるのが怖くなる場合は
これを参考にしてほしい。

これは恋愛が切り口だけど
人生全てに使えるから
本当におすすめ。