過去にXで回答した事例を載せています。
今回はこちらの相談です。
ざっくり相談内容はこちら
・遠距離の彼に寂しさから不安や不満を伝えていたら、距離を置かれた
・距離を置いた結果、また会うことになったけど、これからどう関わって良いか分からない
・連絡頻度も減り、苦しい
・本当は毎日連絡取りたい
・でもそういうことはワガママになるから言えない
・どうしたら良いか
黒メガネの回答
この相談を見て最初に見て思ったのは
「私を安心させてほしい」という欲求が
強く出ているのかなということ。
“遠距離恋愛なため、今までは毎日時間があれば密に連絡を取り、週末には長電話をするのが私達の習慣でした。彼は出会った当初から私を溺愛してくれていて、マメな連絡や言葉での愛情表現があるおかげで私は遠距離で2ヶ月に1度しか会えなくても寂しさを感じずにいられました”
と、書いてあるけど、
遠距離だから毎日連絡を取っているというより
あなたが不安になりやすいから
毎日連絡を取ることで安心させてもらってたのかなと。
つまり、
自分の中から安心感を生み出し
自分の心を制御しているわけではないから、
“私は次第に彼の優しさに甘えるようになり、彼に過度の要求をするようになってしまいました。(私の人間関係の愚痴について自分の希望通りに寄り添ってくれなくて彼を怒る、褒めてほしいことを報告してもあまり褒めてくれず彼を避難する、等)彼に過度の期待をして、その期待を裏切られると彼を責めてしまうようなイメージです”
と書いてあるように、
何か期待通りにならないと、
不安や不満が出てくる。
自分の心の安定剤が彼の言動になっていて、
彼の言動で心を保とうとしている。
これは依存とも言えるよね。
安心できるかどうかや、
満足できるかどうかが、
全て彼次第になってるから。
依存状態だと我慢もできなくなる。
そうやって彼の言動によって、
自分の心の満足度や安心が決まるから
期待通りじゃないとしんどくなるんだよ。
分かってもらって、
受け止めてもらって、
安心したいと思っているから。
彼の言動次第で安心が得られなくなる。
それがしんどいから
不満をぶつけてコントロールする。
それを続けてたら、
“彼はいつもその度に俺が悪かったと謝り、彼なりに努力してくれていたのに、私はその後も頻繁に彼に不満をぶつけてしまいました。そして5月半ばに彼から「何度も君に怒られ、直そうと努力しても怒られる状況で傷付いた。今は心が防衛モードに入ってしまって君を好きかわからないから距離を置かせてほしい」と言われてしまいました。7月に計画していたデートも保留にさせてほしいと言われました”
とあるけど、
そうなってしまうのも分かる。
本来なら自分でコントロールすべき
安心の部分を彼に安心させてもらっていて、
彼に丸投げしてたわけだから。
そして、
“そこから1ヶ月半、彼と距離を置きました。距離を置くとは言っても彼発信の連絡は数日に一度あり、私はそれに返事をする形でやり取りをしていました。連絡頻度は今までの5分の1くらい、週末の電話はなくなり、会話もぎこちない雑談をするような形が続きました”
“その間私は自分の行いを振り返り、下記のような部分を治そうと関連の書籍や動画を見て勉強し続けました。
・彼の行動に対して期待をしない(期待の原因は彼と自分を同一視して、自分ならこうするという認識から逸れた時に彼を非難してしまうので、彼と自分は別の人間だということをちゃんと認識する)
・不満があっても攻撃的な言い方でそれを伝えない
・今まで自分の意見ばかり彼に押し付けてきたので、彼の意見や気持ちを尊重するしかし、知識を蓄えたところでなかなか自分の根本の考え方がなかなか変わらず苦しんでいます”
と書いてあるけど、
なぜ根本が変わらないかというと、
あなたの問題の本質はそこではないからだ。
伝え方や、彼を尊重できるかどうかの前に、
自分の心が安定するかどうかが
彼に依存してしまっている
という部分が根本的な問題なんだよ。
あなたは
「自分の安心が彼の言動次第で変わる」
という感じだよね。
ここを何とかする必要がある。
“そんな中彼から連絡があり、7月は予定通り会いたいと言われました。
そこで私は、距離を置くことについて今どう思っているかを彼に聞きました。彼の意見は下記でした。・連絡頻度を減らした状態で時間を置いてみて、自分の気持ちももう落ちついたから距離を置くのはやめる
・ただ連絡頻度については、自分が今忙しい状況なのもあり、連絡はしたい時にするものであって、毎日必ず連絡を取り合うというのは義務感が出てやり取りがストレスになるかもしれないから避けたい
・(距離を置くのをやめるってことは、私への好きって気持ちも戻ってきた?という質問に対して)……うん、という口篭った返事
・(今後私にしてほしいことはある?という質問に対して)自然に接してくれればいい”
って彼は言ってるわけだよね。
だから彼からすると、あなたのとの連絡は
あなたのご機嫌を取って、
あなたを安心させなければならない
あなたを満足させるためのもの
という感じになる。
あなたは彼の言動で安心したいから、
自分の期待通りの反応じゃないと
不機嫌になるんだよね。
これは言い換えると
連絡の度に彼からエネルギーを奪っている。
彼は疲れてるかもしれないし、
色んな悩み事もあるかもしれないし、
だから反応が悪くなってるのかもしれなくても、
あなたは自分が不安だから、
期待通りの反応じゃないと、
じゃないと彼を責めてしまっていた。
彼を理解するためのコミュニケーションではなく
自分が安心するためのコミュニケーションを
彼に強要していたんだよ。
だから彼は疲れてしまう。
それで「距離を置こう」ってなったんだよね?
そして、あなたは
“彼は距離を置くのをやめると言う割には、結局連絡頻度は以前通り毎日行うわけではなく、愛情表現の言葉を使うのも気乗りしない様子でした。距離を置く前と今とで彼のコミュニケーションスタイルが大きく変わってしまって、私は彼に対してどう接していけばいいかわからなくなってきました”
と、書いてある。
これは言い換えると、
彼のコミュニケーションスタイルが変わって
「彼が私を安心させてくれないから
私は不安でどうしたら良いか分からない」
みたいな感じになってるんだよ。
“それからは彼の負担にならないよう数日に一度連絡を取り合っていますが、自然体で接することができず苦しい感じがします”
とも書いてあるけど、
これも、
今までのあなたは
彼の言動で安心させてもらってる
依存状態だったから、
その依存を外された感じになって、
どうしたら良いか分からなくなっているのかなと。
“そんな中、どうしても辛くて昇華できないことがあります。それは、彼が私とは連絡を取らない日も共通のオンラインゲームのグループチャットで仲間たちと雑談していることです。
距離を置く前までは私に毎朝おはようの連絡をくれていたのに、今はグループチャットで毎朝おはようと言っている。忙しさを理由に私とは毎日連絡取らないのに、ゲーム上ではみんなと会話している。それを見るのが辛いんです。でも私には彼の行動をコントロールする権利はないので、私が今の状況を受け入れるしかないと思っています。私もグループチャットに混ざって彼と会話すればいいんだと思います。ですが、個人チャットという二人きりの空間で会話することにどうしても執着してしまうというか…恋人同士なんだから二人きりで会話がしたいと思ってしまい、グループチャットに入れません。今は、私自身がゲームにログインしないようにすることでグループチャットを見ずに済む状況を作り、耐えています”
この悩みも結局のところは、
まだあなたの心は依存状態だから
「彼が私を安心させてくれない」
と、拗ねてる感じだよね。
「私を安心させてよ!」
「なんでゲームでは連絡してるの?」
ってなってるんだよ。
とにかくあなたは不安だから
彼に安心させてほしくて仕方ない。
だから「私の安心」に繋がらないことは、
全てが不満になってくる。
“本当の希望は、昔みたいに彼から毎朝おはようの連絡がほしい、毎日個人チャットで他愛のない会話をしたい”
と書いてあるけど、これも言い換えると、
「とにかく私を安心させてほしい!」
ってことだよね。
だからどんどん拗れていく。
この相談は客観的に見ると、
[安心させてほしくて不安や不満をぶつける彼女]
と
[そうやってエネルギーを奪われたくない彼氏」
っていう感じなのかなと。
そして彼女側は今は我慢してモヤモヤ苦しんでる…
そういう相談のように思う。
だからこれを根本から解決するには
「あなたはなぜそんなにも不安なのか」
という部分と向き合うことだ。
「遠距離だから」は根本原因ではない。
きっと他にも原因があるよ。
何となくだけど、
あなたは距離の近い相手には
「分かってほしい」
「受け止めてほしい」
みたいな欲求が出やすい気がする。
そうしてもらうことで
自分の中の満たされない何かを
埋め合わせてるのではいかと。
逆を言えば、
身近な人が提供してくれる
そういう安心が無いと
あなたは満たされなくて不安なんだよね。
で、
こういう
「全部私を分かって!」
「私を全て受け入れて!」
「私を安心させて!」
という欲求ってさ、
本来は幼少期にお母さんに求めるものなんだよね。
お母さんに分かってほしくて、
受け入れてほしくて、
絶対的な安心がほしくて、
求めていくものだ。
そして本来はそこが満たされていれば
他人に目が向いていくようになる。
自分の安心安全が確保されてると
・他人の心はどうなっているのか
・他人の事情はどうなっているのか
などまで意識が向くものだ。
でも、母親からそういう安心感を得ていないと
他人の事情どころではなく、
自分の不安を埋めることを
恋人に強く求めるようになる。
恋人に安心させてもらいたくなるんだよ。
すると、
彼の背景も彼の事情も考えられなくなり、
相手を尊重することができなくなる。
あなたはそういう影響がないだろうか。
僕はその辺が気になった。
だとするなら、
あなたの向き合うところは、
彼のゲームのことや連絡頻度などではなく、
過去を含めた「自分の不安定な心」だ。
だから、
もし今後も彼と関係を深めていきたいなら
まずはその自分が不安になるメカニズムを
過去を含めて分析してみてはどうだろう。
そこが言語化できると、
仮にこれから不満をぶつけてケンカになっても
「あなたのせいじゃなくて、
私のこういう過去と価値観が影響してて
不満をぶつけてしまったの」
「その課題とも向き合ってる途中でさ、ごめんね」
と、謝ることをすれば、
彼もあなたへの理解を深めることができる。
そうやって理解をしてもらうことも
関係を深める上では大切。
そのためにはあなたがまずは
不安になる心を自己分析して、
課題を言語化できるようになる必要があるから
まずは「何でそんなに不安になるのか」
を考えてみてほしい。
そうやって
勝手に期待して「私を分かってよ!」と、
不満をぶつかるのではなく、
自分から分かりやすく説明して
理解してもらうという経験を積むこと。
それらを通して
あなたの不安になるパターンを
変えていくのも必要だと思う。
是非チャレンジしてみて。
黒メガネ回答まとめ
- あなたは「自分を安心させてほしい」
- その安心感を彼の言動や連絡頻度に依存しているため、彼の態度や行動に敏感になり、不満を抱えやすくなっている。
- あなたは不安や期待を抱えるあまり、彼の言動に依存してしまい、結果的に彼のエネルギーを奪う形になっている。
- あなたの不安は過去の経験や幼少期の影響が絡んでいる可能性があり。特に、母親からの十分な安心感を得られなかった場合、恋人に安心感を強く求めてしまう
- 不安の理由や感情の背景を言葉で説明できないため、彼との関係において適切に自分を表現できず、不満が蓄積してしまう。
- 自分がなぜ彼に安心感を求めるのか、その背景を考えること
- 対話により関係ぞ築くこと
もしどうしても不安に呑まれる場合は
これを参考にしてほしい。

不安に根本課題としてにある
過去の寂しさの影響など
自己肯定感の問題に向き合う場合は
これを参考にしてほしい。
