過去にXで回答した事例を載せています。
今回はこちらの相談です。
ざっくり相談内容はこちら
- 元不倫相手が、親を含めて唯一「甘えたり感情を出せた相手」であり、心の穴を埋める存在だったため、別れても執着が続いている。
- 親に甘えられなかった過去や感情を出せなかった経験と向き合ったものの、不倫に戻りたい気持ちは変わらなかった。
- アプリや婚活パーティーで新しい人と出会ったが、心を満たす関係を築けず、元不倫相手への恋しさが増している。
- LINEのブロック、縁切り寺での作業、不倫のデメリットの再確認など多くの行動を試みたが、感情の変化に繋がらなかった。
- 心の穴と向き合った後、どのように前進すれば良いのかが分からず、趣味や仕事にもやりがいを見いだせない状態が続いている。
黒メガネの回答
読んでみると、自分でも色々と工夫して
想いを断ち切ろうとしたみたい。
✔︎相手のLINEをブロックしてみたり、
✔︎アプリで他の人とデートしてみたり
✔︎婚活パーティーに行ってみたり、
他にも色々やったけど
不倫に戻りたい気持ちは変わらない様子。
なぜそうなるのか。
答えの一部は相談内容の中に書いてある。
“私の心の穴とは、親に甘えられなかったり、感情を出せなかったりしたことだと思います”
“私の考える不倫に戻りたくなる1番の原因は、元不倫相手は私にとって、甘えられた、悲しいという感情で目の前で泣けた、親を含めても唯一の存在だということです”
これだよね。
要は自分の心の穴を埋める相手だったから、
その相手が離れるということは
自分の心の一部を失う感じになって
心の痛みが凄く強いわけだ。
だからあなたは今
「心の痛みを埋めてくれる何か」
を凄く求めている。
つまりあなたの心の中は
✔︎痛みを何とかしたい
✔︎痛みを埋め合わせたい
✔︎痛みを感じにくくしたい
という感じになっている。
そりゃそうだよね。
辛いらからさ。
そうなるのは普通だ。
でもね、
…
…
これが実は何を試してみても
効果が感じられない原因でもある。
✔︎アプリで他の人とデートする
✔︎婚活パーティーに行く
✔︎不倫をやめる目的、やめられない原因・対処法を考えて書いた
✔︎縁切り寺で元不倫相手の嫌いなところ、嫌だったことを紙に書いた
などの色んなあなたがやってみたことは、
「痛みに対して表面的に薬を塗って誤魔化す方法」
なんだよね。
全てが、
✔︎痛みを何とかしたい
✔︎痛みを埋め合わせたい
✔︎痛みを感じにくくしたい
ここが動機になっているから。
その痛みを表面的に紛らわそうとしている。
…
…
心が痛いんだから当たり前だろ!
って思うよね。
その通りだ。
ただ、
ここが上手くいかない原因の一つなんだよ。
というのも、
本当に「心の痛みと向き合う」というのは
もっと腹を括った強い覚悟が要る。
要は、
✔︎痛みを何とかしたい
✔︎痛みを埋め合わせたい
✔︎痛みを感じにくくしたい
ここが動機ではなく、
「何としても自分が変わりたい!」
「何としてもこの生き方を変えたい!」
「こんな人生は絶っっっ対にイヤだ!」
という腹の底から湧き出る動機が必要になる。
ここが動機になっている時は
色々と試してみた時、
「心の痛みが消えてるか」にフォーカスしない。
「自分の心が成長しているか」
その一点にフォーカスする。
でも、
腹の底から湧き出る「自分を変えたい」
という動機が無い時、
人はどんな方法を試しても、
「効果ないな」
「意味なかったな」
「まだ心が痛いしな」
と、自分の痛みにフォーカスする。
それは対症療法だから。
例えば食生活が原因でニキビができている
↓
でも食べることは好きだから、
根本原因の食生活を改めることはしたくない。
↓
だから色んな塗り薬を試して
「全て効果ないな」と感じる
これと似ている。
最も根本にある原因ではなく、
表面的な対症療法で何とかしようとしている感じが。
実際この相談の冒頭では、
“相談内容は「不倫に戻りたくなる頻度を減らす方法」です”
から始まっているよね。
つまり求めているのは、
痛みを回避する方法であって、
「自分の生き方を変える方法」
「自分を変えて成長させる方法」
ではないわけだ。
これも根本にある原因ではなく
表面にある痛みのへの対処を求めているよね。
ここが大きな分岐点になるのかなと。
じゃあ、
どうやったら腹の底から湧き上がるような
「自分を変えたい」という動機が
出てきて覚悟が決まるのか…
って話じゃん?
これはニキビの例で考えると、
自分の食生活が良くないのは薄々気づいていた。
でも食事が大好きで
食生活を変えるのは嫌だった。
だからニキビ薬を色々と試していた。
という人だとして、
どうすれば食事から改めると思う?
それはね、
ニキビをキッカケにして
など「本当にもう嫌だ!」と、
心の底から思うような出来事があった時。
そういう変わる覚悟を決めるには
大きな痛みが必要になる。
「人は痛みで悟る」
と言われているけど、
人生の教訓を振り返ると
ほとんどが痛みから得たものだよね。
こうやって変わる覚悟は決まっていくもの
だと思っている。
ただ、結局
「相手に覚悟を決めさせる」
というのは僕にはできない。
ここはどうしてもあなた次第になる。
僕は
変わる覚悟が決まってて、
でも方向性に迷ってる…
という人ならサポートできる。
僕に「覚悟を決めさせる力」は無いんだよね。
だからあなたは今のところは
「痛みの回避」にフォーカスしているけど、
「自分の生き方から見直す何か大きな出来事」
があった時に、
本当に変わる覚悟が決まるのかなと思う。
というのも、
あなたの場合は相談文を見ると
補足として、別れてから行なった効果のなかっ たこと(時系列順)は以下です。
・LINEを相互ブロックした。 ただ、死にたくなって2週間後に解除した。
・アプリで出会った3人とデートした。 別れる前を合わせると11人だけれど、2人以 外は2回目会いたいとも思わなかった。
・アプリの3回デートした1人と営みをした。 ただ、営み後のいちゃいちゃがゼロで、余 計に元不倫相手が恋しくなった。
・不倫のデメリット
・その後をネットで調べて 読んだ。
・不倫をやめる目的、やめられない原因・対処法を考えて書いた。
・Peacefulというアプリで悲しかった出来事・ 解釈を書いた後、別の解釈を書いて、AIの考えを読んだ。
・アプリで70人以上とチャットした。
・縁切り寺で元不倫相手の嫌いなところ、嫌だったことを紙に書いた。
・婚活パーティー、相席屋、クラブに1回行った。
・1か月間元不倫相手とLINEをしなかった、職場で話さなかった。
・不倫の慰謝料から1回あたりの営み料金を算出した。
・不倫をやめるメリットを書いた。
とやったことを羅列して書いてある。
これは言い換えると
「全部やったけど効果が無かった!」
「全然痛みが消えない!」
「どうにかしてほしい」
という感じに見える。
根本の自分を成長させることに
意識が向いていないんだよね。
これはフォーカスが「痛み」だから
こうなるのかなと思ったんだよ。
これはせっかく色んなチャレンジして、
自分でも色んな行動しているのに
勿体無い。
全てが
変わんない!
何も効果ない!
意味が無い!
という解釈になっている。
もし「成長」にフォーカスしてたら、
必ずそのチャレンジは
何かしらの気づきや学びを生むはず。
「自分の生き方を変えたい!」
がメインに来ると、
どうすれば成長できるだろうか?
という問いが
頭の中に常に生まれるようになっているから。
《この「問い」が常にある》
というのが何よりも大切なんだよね。
その「問い」があるからこそ、
チャレンジの中で少しずつ学びを蓄積させていく。
それが一定数の量が貯まると、
「あぁ!こういうことか!」
と、大きな気づきに変わる。
人ってこうやって成長していくわけだ。
この「問い」を掲げることによる学びの蓄積が
本当に大切になる。
けれども、
ここで「とにかく痛みを取りたい!」
にフォーカスしていると
「痛みをとにかく感じなくするには?」
という「問い」になっていく。
そうすると、学びが蓄積されるより、
痛みの回避方法をひたすら試す形になる。
となると、そりゃシンドイ。
これが勿体無いと思った。
だから「腹を決めて、自分を成長させる!」
という覚悟を決める方がまず大切だと思ったんだよね。
あなたはせっかく沢山学ぼうとしている。
色々と試す行動力がある。
だからこそ、
フォーカスを痛みの回避から、
自分の成長へ変えてほしいなと思った。
是非「自分を成長させるには」
という視点で考え続けてほしい。
黒メガネ回答まとめ
・痛みの回避に集中してると効果を感じられなくなる
・痛みを消したいではなく、「自分を変えたい」「生き方を変えたい」という腹の底からの覚悟が、根本的な変化には必要。
・「どう成長できるか?」という視点を持つことで、行動が学びや気づきに変わり、成長を促す。
・痛みの回避ばかりに意識を向けると、成長ではなく回避方法の模索に終始し、結果として解決が遠のく。
・これまで多くの行動を起こしている努力を、「痛みの回避」ではなく「自分を成長させる」という視点にシフトすることが重要。
ただ、
- 自分を成長させる
- 生き方から変える
- 根本原因から見直す
とはいえ、
具体的にどうしたら良いか分からない人もいると思う。
そういう人はこれらを参考にしてほしい。


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